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筋について 

筋については、もうちょっと詳しくみていきます。

参考図書はもっぱら『重力と闘う筋』が中心です。

著者である石井直方東京大学教授は、ボディビルディングの日本チャンピオンです。

医療関係の本に比べて大変リーズナブルなので、オススメです。

ここでは解説は省きます。

・身体の質量のうち、約40%が筋肉である。

・身体の質量のうち、約7%が骨である。

・速く移動できる動物ほど、大腿骨に比べて下腿骨と中足骨が長い。

・脚が長い方が速く走るためには有利である。

・長い脚は慣性モーメントのために素早く振れないので、膝から下の質量の小さな部分を極力長くしている。

・チーターが速いのは、背骨と肩甲骨が柔軟で、ストライドが長くとれるからである。

・ヒトの背骨がS字なのは、スプリング状に衝撃を吸収するためである。

・ヒトは他の類人猿に比べて大殿筋が発達し、ハムストリングスの役割が小さくなっている。

・持久的なトレーニングを続けると、遅筋線維が増える。

・筋を長時間低活動状態にすると、遅筋線維の中で速筋線維が作られる。

・筋を一定に保つタンパク質であるGDF-8という「ミオスタチン」がある。

・ミオスタチンは、マウスでは大胸筋や大腿二頭筋などで発達し、大腿四頭筋や腓腹筋ではあまり発現しない。

・筋の働きは、力を発生し、運動の源になることである。

・筋の働きは、熱源になることである。

・筋の働きは、循環の補助になることである。

・筋の働きは、力学的ストレスから身体を保護することである。

・ヒトの身体のほとんどは羽状筋である。

・平行筋には上腕二頭筋などがある。

・伸筋は羽状筋が多い。

・屈筋は平行筋が多い。

・伸筋は重力に逆らって身体を支持したり、姿勢を維持したり、力強くジャンプする時に重要である。

・屈筋は身体を素早く折りたたんで防御姿勢を取るときに重要である。

・伸筋は動きの大きさや速さよりも「力」

・屈筋は力よりも「動きの大きさや速さ」

・筋の熱効率は50%に達する効率の良い機械である。

・速度がゼロの状態から一定速度にまで加速する過程で、その負荷の大きさを超える筋力を発揮して、十分に大きな加速度を与える必要がある。

・力は常に筋の中心方向に発揮される。
・筋の収縮は「一次元・一方向」である。

・一度収縮した筋は、自力で元の長さに戻ることができない。

・等速度運動では、筋力と負荷は吊り合っている。

・筋の発揮する力は筋の長さに依存して変化する。

・結合組織の量が増えすぎると、過大な受動的張力を示すような、いわゆる「固い筋」になり、関節の動きが悪くなる可能性がある。

・肘を曲げる回転力は110度程度が最大になる。

・肘関節の場合は90°の時が最も筋力が回転力に変換されやすい。

・肘の筋自体は、肘関節を最大に伸展した時に最大の筋力を発揮する。

・角度により収縮力を関節の回転力に変換しにくくなる。

・伸筋は、屈筋と反対に、長さー張力関係の下向域を向いている。

・屈筋も伸筋も肘を屈曲していくと発揮される力が減少する。

・実際の運動では、筋の可動域の一部しか用いないような、一見効率の悪いことが起こる。

・肘最大伸展位は筋力を発揮するのに不利であるが、最も筋力を必要としているため、その位置で筋力自体は最大となる。

・機械の動力性能を決める上で重要なのは動力源の力と速度の関係である。

・等尺性最大筋力:Poの約140%が伸張性張力の限界である。

・パワーは力×速度であらわされる。

・等尺性最大筋力の35%の荷重で、パワーが最大になる。

・筋は高荷重のときや等尺性収縮の時に、熱発生を抑え、エネルギーを節約する。

・身体を支えたり、重い荷物を持たされても長時間耐えることができる。

・筋線維が力を発揮すると、まず腱などの直列弾性要素を引き伸ばす。

・直列弾性要素は粘性やゆるみをもっているため、力の伝達時間にロスが生まれる。

・運動単位のサイズは上肢の筋で小さく、下肢の筋で大きい。

・大脳運動野を出た信号は筋に至る前に小脳などで中継される。

・上肢の筋は「微調整型」に、下肢の筋は「大出力型」につくられている。

・哺乳類の筋は5-6kg/c㎡の力を発揮する。

・タバコ1本分の組織で3kg程度の力である。

・サイズの原理では、サイズの小さな運動単位からまず動員され、徐々に大きな運動単位が動員される。

・運動単位はタイプIIb,IIa,Iの順に大きい。

・まずタイプI線維から動員され、次にタイプIIa、タイプIIb線維の順に動員されていく。

・タイプIIb線維は筋力発揮レベルの70%を超えないと動員されない。

・タイプIIb線維は外敵から急いで逃れたり、逆に獲物を捕らえたりする場合に使われる「緊急時用の筋線維」である。

・筋力トレーニングで筋を肥大させたい場合には最大挙上重量の70%以上が必要である。

・筋線維の動員順序には例外があり、一つは筋が力を発揮しながら伸張される伸張性収縮(エキセントリック収縮)である。

・筋線維の動員順序の例外のもう一つは、バリスティックな筋力発揮の場合=瞬時に大きな筋力を発揮する場合である。

・低温刺激は筋をタイプI線維からタイプII線維に変える可能性がある。

・骨格筋が力を発揮できる長さの範囲は最長と最短の長さでは2.5倍程度である。

2個の活動電位を続けて発生できる時間間隔の上限は、5ミリ/秒である。

・筋が成長すると相対的筋力は必ず低下する。

・酸素摂取量などと体重の関係における直線の傾きは0.75程度で、ゾウでもネズミでも同じである。

・筋がその長さを増すと、重量当たりの力発揮能力は低下する。

・スピードを得るためには筋の長さを長くする必要がある。

・体重の増加分に比例して筋力を増加させるためには、筋の長さを変えずに筋断面積を増やす以外にない。

・腱を伸張していくと、最初はゴムのような適度の弾性を示すが、やがて非常に固くなる。

そのほか、私がテストなどの問題で、書きとめていたものです。

・力‐速度関係では、短縮速度が速いほど力は小さく、遅いほど大きくなる。

・静止長もしくはそれよりもやや引き伸ばした状態でが最も張力が大きい(収縮力を発揮する)

・筋長の短縮は、安静時の2/3(60%)の長さに達するとそれ以上の短縮できなくなり、それ以上の関節運動は起こせなくなるので、二関節筋の運動開始肢位には注意する。

・等速運動:等張性・等尺性の組み合わせ運動である。動きのスピードは機器で一定に保たれ、全関節可動域に渡って最大筋緊張を得ることができる。

・水中では水の粘性によって速度に応じた抵抗が加わり、等速性運動に近い筋収縮となる。

・強縮の筋張力が単収縮の4倍にもなる。

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